東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントに停泊している船、「S.S.コロンビア号」。
今回は、この船のBデッキ(3階)にある「S.S.コロンビア・ダイニングルーム」についてご紹介します。
どんな雰囲気のレストランなのか。
価格帯はどのくらいか。
どんなバックグラウンドストーリー(BGS)があるのか…、気になることがたくさんありますね。
この記事を最後まで読んでいただきますと、S.S.コロンビア号にまつわるバックグラウンドストーリー、「S.S.コロンビア・ダイニングルーム」の内装や雰囲気、価格帯などについてわかるようになっています。
ぜひ最後までお付き合いください!
S.S.コロンビア号が停泊する港へ向かう道
東京ディズニーシーのエントランスから、ホテルミラコスタの下をくぐり抜けると、最初にたどりつくのがメディテレーニアンハーバー。
これは、目の前に広がる海とこのエリアの名前です。
ここから道は左右に分かれていますが、左側へ歩いていくと、少し小高い丘の上のような場所、ちょうどマクダックス・デパートメントストアの正面に、クリストファー・コロンブスの銅像が立っています。
コロンブスは大航海時代の1492年に、初めてアメリカ大陸を発見した探検家です。
そして、コロンブス像の背中側に広がっているのが、彼が発見したアメリカの街並みを再現したアメリカンウォーターフロントです。
ちなみに、コロンブス像の正面にあるメディテレーニアンハーバーは、イタリア北東部の高級リゾート地がモデルとなっています。
コロンブスはイタリア出身。
つまり、コロンブス像の背中側に彼が発見したアメリカ、正面には故郷の街並みが広がっているのです。
メディテレーニアンハーバーとアメリカンウォーターフロントの境目にあたるこの場所に銅像を建てるなら…、コロンブス以外には考えられないというほどピッタリですね!
細部の設定までこだわって作られている東京ディズニーシー。
そのこだわりの凄さに、ただただ脱帽するばかりです。
アメリカンウォーターフロントの街並み
19世紀末から20世紀初頭のアメリカの街並みが再現されたアメリカンウォーターフロントは、大きく3つのエリアに分けられます。
- 20世紀初頭のニューヨークを再現している「ニューヨーク」エリア
- アメリカ北東部にあるマサチューセッツ州の素朴な港町を再現した「ケープコッド」エリア
- 古き良き、昔の移動式の遊園地を再現した「トイビル・トロリーパーク」エリア
中でも美しい街並みをそのまま再現しているニューヨークエリア。
ブロードウェイを再現したメインストリートは、歩くだけで気持ちが華やぐような魅力的な建物が並んでいます。
そしてこのエリアの港、54番ふ頭に停泊しているのが、S.S.コロンビア号です。
S.S.コロンビア号をとりまく背景
モデルはかの有名なタイタニック?
S.S.コロンビア号は、船の見た目や時代背景が類似していることから、かの有名なタイタニック号がモデルではないかと言われています。
例えば、船の浸水日。
S.S.コロンビア号は1911年4月15日。
一方タイタニックは1911年5月31日。
処女航海日は、S.S.コロンビア号が1912年3月20日。
タイタニックは1912年4月10日。
推進器の数やエンジンの数など、船の造りでも類似している点が多く、姉妹船の数もどちらも3隻と同じです。
全長はS.S.コロンビア号が140mで、タイタニックが269mなので、S.S.コロンビア号は小型のタイタニックという感じですね。
S.S.コロンビア号を造った人たちの想い
とはいえ、140mの船はかなり大きく、S.S.コロンビア号はアメリカンウォーターフロントのシンボル的な役割も果たしています。
実際にこの船を見ると、とても大きいなという印象を受けます。
このS.S.コロンビア号の大きさについては、投資額も相当なものになるのでかなりの議論がなされたそうです。
アメリカンウォーターフロントに停泊している客船『S.S.コロンビア号』についても、投資額との兼ね合いからその大きさについて議論が繰り広げられました。
最終的にはディズニー社のイマジニアの想いが尊重され、全長140mというスケールの大きなものとなりましたが、東京ディズニーシーを訪れた誰もが圧倒される「S.S.コロンビア号が持つ本物感」は、彼らの想いをなくしては成し遂げられなかった施設と言えます。
(オリエンタルランドウェブサイトより)
世界でたったひとつの東京ディズニーシーにあるS.S.コロンビア号。
まだ誰も見たことのない最高の世界観を表現するために、たくさんの人の努力と工夫と情熱が注がれたのですね。
S.S.コロンビア号を所有する会社
S.S.コロンビア号は、船会社U.S.スチームシップカンパニーの運航する超豪華客船。
「S.S.」は会社名にもなっている「Steam Ship」の略で、蒸気船という意味です。
このU.S.スチームシップカンパニーのオーナーは、コーネリアス・エンディコット三世。
同じエリアに建つホテルハイタワーの創設者であるハリソン・ハイタワーと、ニューヨークの富を2分する実業家であり、2人はライバル関係にありました。
コーネリアス・エンディコット三世とハリソン・ハイタワーの因縁
2人は同じ寄宿学校へ通っており、エンディコット三世はハイタワーからいじめを受けるなど、学生のころからの確執がありました。
大人になってからも、互いに船会社を経営するなど、因縁はつきまとい、互いを忌み嫌う関係が続いていました。
1899年12月、シリキウトゥンドゥの呪いでハイタワーの消息が不明になったのち、エンディコット三世は新しいホテルを建てるため、ホテルハイタワーを買い取って取り壊そうとしました。
ですが、ホテルハイタワーの価値を見出していた愛娘に反対され、断念せざるを得ませんでした。
▼ホテルハイタワーについてはこちらの記事で紹介!
世界最新、最高級の豪華客船!S.S.コロンビア号の中へ
S.S.コロンビア号の中には、2つのレストランと1つのアトラクションが入っています。
船尾にある海底展望室には、タートル・トークのアトラクション。
レストランは、Ⅽデッキ(2階)にある「テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ」。
そしてBデッキ(3階)にある「S.S.コロンビア・ダイニングルーム」です。
中に入るとまず、本物の豪華客船を思わせる美しい造りに目を見張ります。
灯りをともす照明器具のデザイン、階段の手すりや支柱、小柱にほどこされた彫刻。
優しい色の壁紙と、使われている絨毯の色合い。
どこを見ても美しく、現世と隔離されたような船内に入ると、一気にタイムスリップしたかのような感覚に襲われます。
また、上を見上げると船内から見上げたような明り取りの窓があり、本当に豪華客船の中にいるみたいです。
S.S.コロンビア号の設定と時代背景
S.S.コロンビア号は1911年4月15日に進水式を済ませ、1912年3月20日に処女航海を迎えることになっています。
1等客室専用のメインダイニング、「S.S.コロンビア・ダイニングルーム」では、今まさに、S.S.コロンビア号の出航を祝うパーティーが始まろうとしていました。
時代は20世紀初頭。
世界最新、最高級の豪華客船、S.S.コロンビア号の出港を祝うパーティーがまもなく始まります。
さあ、Bデッキ(3階)にある1等客室専用のメインダイニングへどうぞ!
素晴らしい航海への期待に胸をふくらませながら、アールヌーボーの洗練された優雅な雰囲気の中で、お食事をご堪能ください。
(東京ディズニーリゾート公式ページより)
S.S.コロンビア・ダイニングルームで食事をする時、なんと私たちは、パーティーに招かれたゲストだったのですね!
ここへ行くと、「ご乗船ありがとうございます」とキャストさんから挨拶されます。
この挨拶、本当に素敵ですよね。
自分は、世界最新で最高級の船に乗った1等客室のゲスト。
そう思うだけで、とても優雅で素敵な気持ちになれます。
S.S.コロンビア・ダイニングルームの内装
前章の東京ディズニーリゾートの公式ウェブサイトの引用にあるように、アールヌーボーを取り入れた優雅な雰囲気が特徴の店内。
壁紙やカーテン、使用しているお皿に至るまで、優しい白やアイボリー、グリーンを基調に統一され、全体的に温かみを感じる柔らかい雰囲気で、落ち着いて船旅を楽しめそうな内装となっています。
椅子の背中の部分は深い緑で統一されていますが、こちらは大地を表す色。
カーテンやお皿の縁取りには淡い色のグリーンが使われており、芽吹いたばかりの緑を思わせます。
また、所々使われているアイボリーは若木を思わせ、季節でいうと「春」という印象の内装は、まさに「船出」にふさわしい雰囲気といえるのではないでしょうか。
アールヌーボーは19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に広がった美術運動。
当時の流行を取り入れただけかもしれませんが、自然のあたたかみが感じられるこのアールヌーボーのデザインこそ、陸地を離れて海の上で長い時間を過ごす船の内装にぴったりだと思います。
S.S.コロンビア・ダイニングルームのメニューと飲み物
S.S.コロンビア・ダイニングルームのスポンサーはキリンです。
こちらのレストランでは、フレンチのコースメニューが提供されていて、メニューはコースメニューがひとつのみ。
世界最新で、最高級な豪華客船のメインダイニングということで、価格は高めに設定されていて、8,800円〜13,400円ほどです。
選ぶメイン(アントレ)によって値段が変わります。
そのメインには合鴨やローストビーフ、黒毛和牛、金目鯛など、普段はあまり口にしないような豪華な食材が並んでおり、どれを選んでも十分に満足のゆくおいしさです。
他に、低アレルゲンメニューが1,900円で用意されています。
リトルキッズのセットメニューもあり、こちらは1,800円ほどですが、「11歳以下のお子様におすすめ」と書かれています。
東京ディズニーシーの高級レストラン『マゼランズ』と肩を並べる高級レストラン、といった感じの価格帯です。
ドリンク類は、スペシャルドリンクやソフトドリンク、アルコール類まで様々用意されています。
特に、ワインの種類が豊富なことで有名です。
さすが、船出を祝うパーティーですね。
スペシャルドリンクは、各レストランで用意されているものです。
S.S.コロンビア・ダイニングルームのスペシャルドリンクは、それぞれの商品説明ページを開いて見ると、提供元であるキリンの商品を使ったドリンクなどもあったりします。
もしも注文する機会があったら、是非チェックしてみてください!
普段飲んでいる身近なジュースなどがベースになったドリンクもあったりして、会話にも花が咲きますよ。
食後に是非楽しんでほしい!S.S.コロンビア号デッキからの美しい眺め
食事の後、すぐに船を降りるのではなく、是非デッキの方に足を運んでみてください。
夕方には美しい夕焼けと海、夜にはパーク内の美しい夜景が見られます。
風が強い日には注意が必要ですが、「あの景色を見るだけでも来て良かった」と思えるくらいの美しさです。
食事をしていなくても、景色だけを見るためだけにS.S.コロンビアのデッキに行くのも、素敵で贅沢な時間でおススメです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、S.S.コロンビア・ダイニングルームとそれにまつわるお話などをご紹介させていただきました。
価格は少し高めですが、日常では味わえない贅沢な雰囲気と食材で、素敵な時を過ごすのも特別な思い出になると思います。
気軽にフレンチのコース料理がいただけるので、お誕生日や何かの記念日にもおススメです。
余談ですが、お誕生日に行くと、キャストさんがスイーツのお皿にメッセージなどを書き添えて持ってきてくれたりすることも。
あくまでサービスなので、気づいてもらえるようバースデーシールなどをもらって、見えるところに貼って行くといいかもしれません。
もしくは、こっそりキャストさんに相談されてみてください。
20世紀初頭で時の流れが止まっているような豪華な雰囲気の船内で、優雅で贅沢な時間をお過ごしください。
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