ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、2023年5月16日(火)にグランドオープン以来、運営を続けていた人気のアトラクション「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド」を2024年1月22日(火)をもって終了することを決定しました。
約20年続いたため、多くのゲストが利用したことがあるでしょう。
SNSでは、アトラクション終了を惜しむ声がたくさんありました。
なぜスパイダーマンのアトラクションがUSJから消える?
アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライドは、2024年1月22日(火)に終了することが決定しましたが、なぜ終了するのでしょうか。
パークのさらなる進化に向けて
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを運営する合同会社ユー・エス・ジェイによると、パーク体験の更なる進化に向けて20年の歴史に幕を下ろすと発表しています。
述べ1億人以上のゲストがアトラクションを体験したと発表されていました。
20年で1億人だと1日平均約14,000人弱のゲストがアトラクションを利用した計算です。
パーク入園者数からすると決して不人気ではないアトラクション。
さらに見込めるアトラクションやエンターテイメントが作れる自信があるのかも知れません。
本当は契約上の理由
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとウォルト・ディズニー・カンパニーでは、契約によってパーク内のスパイダーマンの使用期間を2024年までとしています。
2024年の1月というかなり初旬で運営が終了するのは、撤収工事の分も含めているのかもしれません。
東京ディズニーリゾートにマーベルがない理由
そもそも東京ディズニーリゾートにスパイダーマンがない理由はなぜでしょうか。
2022年のディズニー・ハロウィーンでは、マーベルの仮装が解禁されたものの「スパイダーマン」においては禁止されていました。
スパイダーマンは、もともとマーベル・コミックスのキャラクターで、マーベルは2009年にウォルト・ディズニー・カンパニーに40億ドルで買収されました。
しかし、スパイダーマンの映画に関しては、1990年代にソニー・ピクチャーズに売られてそれ以降は、ソニーがスパイダーマンの映画を制作しています。
マーベルが同じ国では使えない制約
ディズニーパークのマーベルキャラクターについては、国により制約があります。
これは、以前にユニバーサル・スタジオがマーベルキャラクターの使用権を一部地域で獲得していたためです。
例えば、アメリカ・フロリダのウォルト・ディズニー・ワールドでは、ユニバーサル・スタジオ・フロリダが既にマーベルキャラクターを使ったアトラクション(ザ・アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン)を持っているため、同じ地域のウォルト・ディズニー・ワールドがマーベルキャラクターを仕様することは契約上禁止されています。
日本もこの制約が適用されているため、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンと東京ディズニーリゾートではマーベルキャラクターを使用したアトラクションが共存できないのです。
制約がない地域もある
特定の地域やディズニーパークでは、契約上の制約がない場合、スパイダーマンや他のマーベルキャラクターのアトラクションを導入しています。
マーベルキャラクターのアトラクションを導入しているパーク
ウェブスリンガーズ:スパイダーマン・アドベンチャー
- ディズニーランド・リゾート(アメリカ)
- ディズニーランド・パリ(フランス)
アイアンマン・エクスペリエンス(アトラクション)
アイアンマン・テック・ショーケース(キャラクターグリーティング)
- 香港ディズニーランド
東京ディズニーリゾートにスパイダーマンは来る?
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでスパイダーマンのアトラクションが無くなったら、契約上は東京ディズニーリゾートにアトラクションやキャラクターグリーティング施設を設置することは事実上可能になります。
トゥモローランド起工式と終了発表日が同日
2023年5月16日(火)にUSJのスパイダーマンのアトラクションの終了が発表されましたが、同日、東京ディズニーランドのトゥモローランドではスペース・マウンテンの起工式が実施されました。
偶然なんでしょうが、同日でさらに場所がトゥモローランドとなるとなにか香るものはありますね。
スペースを取っている?
先程述べた、トゥモローランド起工式は東京ディズニーランドの人気アトラクション「スペース・マウンテン」とその周辺環境を一新するための工事です。
現在のスペース・マウンテンは2024年中に終了し、新たに立て直したうえで2027年に新しくオープンします。
トゥモローランドの敷地は、駐車場の一部を潰している関係で少し広がります。
完成予定図を見てみると、ショーベース横のエリアがなにかのスペースになっています。
何も発表がないので分かりませんが、わずかに期待は持ってもいいかもしれません。
日本のディズニーではマーベルは受けない?
オリエンタルランドの発表によると、東京ディズニーリゾートのパークに訪れるゲストは、女性77.4%、男性22.3%であることがわかります。
少し古い調査になっていまいますが、「第83回東京インターナショナル・ギフトショー春2018 DISNEY EXPO JAPAN 2018」で実施されたマーベルトレンドの調査によると、マーベルファンの比率は女性49.7%、男性50.3%であることがわかります。
マーベルファンはわずかに男性が多いものの半々という結果です。
パークに訪れるゲストは女性が多いことからマーベルが東京ディズニーリゾートに来たとしても受けることが難しいのではないでしょうか。
既に東京ディズニーリゾートでは、ディズニーホテルのディズニーアンバサダーホテルのお部屋に期間限定(2023年8月31日(木)まで)として「マーベルスペシャルルーム“アベンジャーズ:ヒーローズ・ユナイテッド”」が登場しています。
何部屋用意されているかは不明ですが、受けが良くないのか空室が目立ちます。
期間限定としているのは、マーベルファンの動向を注視するためかもしれませんね。
まとめ
今回は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのマーベルのアトラクション「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド」終了における東京ディズニーリゾートのマーベル導入可能性を紹介しました。
結論から言うと、パークに新しいアトラクションやキャラクターグリーティング施設を新設することは難しそうです。
しかしUSJがディズニーとの契約終了となったあとは、東京ディズニーリゾートにおいてはイベントやフードメニューで提供していくことが事実上可能になります。
今までは、禁止されていたスパイダーマンの仮装もできる日が近づいてくるかもしれませんね。
コメント