【疑問】カリブの海賊はなぜ落下がある？浮遊感はどれくらい？

皆さんは東京ディズニーランドにあるカリブの海賊というアトラクションをご存知でしょうか？

あの有名な「パイレーツ・オブ・カリビアン」を舞台にしたアトラクションであの有名なジャック・スパロウも登場します。

今回はそんな大迫力の海賊との冒険を楽しめるアトラクション「カリブの海賊」についてを紹介していきます。

皆さんを最後までドキドキの船旅へご案内いたします。

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カリブの海賊とは

カリブの海賊は、東京ディズニーランドのアドベンチャーランドにあるアトラクションの一つで、1983年4月15日の東京ディズニーランド開園と同時にオープンしました。

屋内アトラクションなので、雨の日でも楽しめます。

ストーリー

カリブの海賊は、17〜19世紀に海を荒らし回っていた海賊たちがモデルとなっています。

序章の海賊たちの墓場を抜けると、霧が立ち込めており、キャプテン・バルボッサ率いる大きな海賊船で大砲の撃ち合い、戦闘が繰り広げられておりこの戦いは圧倒されます。

その先を抜けると戦いに勝利した船員たちが好き放題。

楽しい海賊の様子を見ることができます。

20人乗りのボートに乗って、海賊の街を巡ります。

利用制限

カリブの海賊は、身長制限はありませんが乗り物に1人で座って安定した姿勢を保てないまたは3歳未満の方は利用できません。

お子様を膝の上で乗せることもできないので注意してくださいね。

▼その他のアトラクションの利用制限はこちらで確認！

所要時間:約15分
1台あたりの定員:20名
利用制限:乗り物に1人で座って安定した姿勢を保てない方、3歳未満の利用は不可

待ち時間

カリブの海賊の平均的な待ち時間は15〜20分です。

他のアトラクションと比べて待ち時間は短めで、所要時間は東京ディズニーランドの屋内アトラクションの中で1番の長さを誇る約15分です。

アトラクション待ち時間軽減サービス（ディズニー・プレミアアクセスやプライオリティパス）は対象外です。

利用をするには列に並ぶしか方法はありません。

落下がある

このアトラクションは、落下の演出があります。

なんとその落差は約5mと少し高めです。

しかも、このボートには安全バーが備え付けられていません。

これが3歳未満、お子様を膝の上に乗せて利用できない理由になります。

落下時は、若干の浮遊感がありますが東京ディズニーリゾートのアトラクションの中では優しめの浮遊感なので絶叫系が苦手な人でも過度に心配する必要がありません。

▼ディズニーのアトラクションを浮遊別に紹介！

落下地点は序盤に、ブルーバイユー・レストランを抜けたところで1回のみです。

この落下、実は意味があり、現在から海賊たちがいた過去へタイムスリップするという意味が込められているそうです。

また、このアトラクションの最初では海賊たちの終焉から描かれており、段々と時代が遡って行くように物語が進んでいく展開になっています。

投資規模が大きい

ここで少しシビアなお話しですが、カリブの海賊は、パーク層建設費の約10%である約160億円が使われたと言われています。

その為、規模が大きいアトラクションになっています。

建物を外から見ると、少し大きめの入り口ですが、内部はかなり大きいのです。

1階がのりばで、2階は待ち時間が長くなったときに開放されるQライン、地下にアトラクションのスペースが設けられています。

ウォルト・ディズニーが最後に携わったアトラクション

カリブの海賊はウォルトが生前最後に携わったアトラクションで、公開には立ち会えませんでしたが、死後3ヶ月で公開されました。

最初に公開されたのは、カリフォルニア州にあるディズニーランドでした。

当時では、歴史的にみても有名な海賊たちの蝋人形を見て回る「蝋人形館」として建設され、歩いて進む「ウォークスルータイプ」をとられる予定でした。

しかし、1964年に開催されたニューヨーク万博博覧会のあとに計画は変わりました。

その博覧会では、「イッツ・ア・スモールワールド」が一躍有名になりました。

そのアトラクションで用いられている「ボートライド」と「オーディオアニマトロニクス」の技術をカリブの海賊にも採用し、今の形となりました。

カリブの海賊のコンセプトアートを手がけたマーク・デイヴィは、ユーモアなシーンを手がけることが得意であったため、海賊の暴力的な印象を覆し、泥酔して陽気な様子を描きました。

また、おしゃれな外観は、ウォルトの望みあって、ルイジアナ州のニューオーリンズをモデルとしています。

ここに住むことを夢見ていたようです。

カリブの海賊の楽しみ方

ここで話は戻り、日本（東京ディズニーランド）のカリブの海賊の楽しみ方を紹介します。

リニューアル

冒頭でも述べたようにカリブの海賊は2022年から2023年にかけてリニューアルされました。

アトラクションの看板や内装を塗り直し、輝きを取り戻しました。

そして施設の中にはキャプテンのジャック・スパロウが登場。

なんともリアルで圧巻です。

乗船中に全部で3回見ることができ、2回は右側に登場するので、ボートでは右側に乗車するとより近くで見ることができます。

演出には特に大きな変化はなく、開園当初からの世界観をほぼ楽しむことができます。

海賊たちが女性を追いかけ回し、誘拐して奴隷にし、暴力まで、と今の時代にふさわしくない描写もあるのですが、時代背景を忠実に再現し、こんな過去があったんだとリアルに伝えてくれています。

軽快な楽しい音楽

海賊たちの陽気な様子を象徴するあの聞き慣れたおなじみの音楽は、「YO HO（A Pirate’s Life for Me）」。

誰でも口ずさむことができる歌を作ろうとして誕生したのがこの曲です。

海賊の暮らしという意味です。

作曲は「101匹わんちゃん」「眠れる森の美女」「おしゃれキャット」など有名なディズニー映画の音楽を手がけたジョージ・ブランズが担当しました。

作詞はサビアル・アテンシオがウォルトの助言を受けながら担当しました。

実はあんなに楽しく陽気に歌っているのに、歌詞をよく見てみると「俺たちは泥酔して世の中の財宝を盗んでいる」「俺たちは悪い」などと結構怖い発言が。

でも、アトラクションに乗り終わったあとも、思わず口ずさみたくなる明るく元気な音楽なのが不思議です。

ディズニー独自の技術

ディズニー独自の技術の1つ、「オーディオ(音楽)」・「アニメーション(動き)」・「エレクトロニクス(電子工学)」を組み合わせた造語で、電子で音と動きに合わせて動くリアルな人形のことをオーディオ・アニマトロニクスと呼んでいます。

この技法を用いた人形たちが銃を打ったり、剣を振り回したり、追いかけたり、追いかけられたり・・・。

よりリアルを追求されています。

タイムスリップ、そして時代を遡る

前章でも紹介しましたが、このアトラクションには5mほどの落下演出があります。

これは、現在から海賊たちがいた過去へタイムスリップするという意味が込められています。

その先を進むと、海賊たちの終焉から描かれており、段々と時代が遡って行くように物語が進んでいきます。

私たちは、まず過去にタイムスリップして海賊たちの墓地へたどり着きます。

ここが朽ち果てた悪党たちの黄金時代への入口なのです。

その入口を抜けると大海賊時代へ突入。

たくさんの愉快な海賊たちが暴れ回り、酒を飲み、宴を楽しんでいる様子が伺えます。

そうそう！その時、大砲飛んでくるのでお気をつけください！

暗闇の中のロマンチックなレストランがある

ボートに乗ってまず見ることができるのは、暗闇の中にたたずむレストラン「ブルーバイユー・レストラン」です。

青い入江という意味のあるこのレストラン、カリブの海賊の世界観を表しています。

レストランは実在するので、この蛍が飛び交うロマンチックな入り江での食事を楽しむことができます。

そんなレストランを横目に夜空を見上げると流れ星が流れます。

1分間に1度程度流れるようなので、お願い事をしてみるのもいいですね！

▼人気レストランのため予約は必須！攻略法はこちらで紹介

小説に登場する海賊がいる

ボートが進んでいくと、街が火事になっている場面に遭遇します。

燃え盛る街の終盤、酒瓶を持って酔っ払っている様子の海賊が1人座っているのですが、この彼は、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『宝島』に登場する、海賊のジョン・シルバーなのです。

「海賊」をイメージする代表的なキャラクターで、肩にオウムを乗せています。

海賊の世界観を十分に取り込んだ工夫がみられます。

普段は何気なく通り過ぎているこの火事場の終盤で、彼のことを探してみてください。

キャストさんは海賊たちの子孫

私たちゲストを海賊たちの待つ船旅に案内してくれるキャストさんたち。

海賊の衣装を身に纏っています。

実はキャストさんたちは海賊たちの子孫なのです。

ただ、内部にいる海賊たちとは違って、横暴な態度ではなく優しく接してくださります。

質問をすればカリブの海賊のことについて何でも教えてくれるので、忙しくなさそうな時を狙って積極的に話しかけてみてください。

忠実に再現された海賊たちの世界観

カリブの海賊だけに限らないですが、アトラクションには世界観が忠実に再現されています。

船には名前が付けられている

カリブの海賊には全部で43隻のボートがあります。

それぞれには名前がついています。

フランスやイギリスでは、船に女性の名前を付けて航海の無事を祈るという風潮があり、カリブの海賊もこれを習ったようです。

カリブの海賊では航海の中で1番惚れた女性の名前を付けたのだとかも言われています。

それぞれの名前は、船の先頭に書かれているので確認してみてくださいね。

乱暴で海で荒れ狂う海賊たちも、航海の無事を祈るといった、しかも惚れた女性の名前を船につけちゃうといった人間味溢れるところもあったのですね。

乗り場には実在した海賊の名前がつけられている

私達が何気なくボートに乗っている船着場には「ジャン・ラフィットの船着場」という名前がついています。

その乗り場は彼の家がモデルになっているんです。

フランス出身の19世紀の海賊で、ニューオリンズで商売をしていたとの記録も残っています。

ニューオリンズの戦いで、イギリス軍と戦ったアメリカの英雄です。

この海賊は、盗んだ財宝を貧しい人たちに分け与えたり、船員は拘束しても財宝を盗むだけで無傷のまま帰し、女性への暴力も嫌ったとか。

悪名高い海賊にも、心優しい人がいたんですね。

そしてその素敵な心の持ち主の名前がつけられているというから、もっと温かい気持ちになります。

また、アトラクションの待ち時間が長い時にだけ解放される2階の部屋には彼の肖像画も飾られています。

この部屋は土日でもなかなか開放されないので、見ることができたら、相当レアです。

ぜひ写真におさめておくことをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。

今回は東京ディズニーランドにあるアトラクション「カリブの海賊」について紹介しました。

カリブの海賊は落下、浮遊感があるアトラクションですが落下系が苦手な人でもまずはここから克服していきます。

ストーリーも忠実に再現されているので、ここで紹介したことを頭に入れながらぜひ楽しんでみてください。